此れ女王の境界尽くる所なり 〜 コウフク統一戦線 〜

kohya_hibiki+spirituality2015-11-20


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私は幸せになりたいだけ

アベイル副団長殿、女王国のやつらは、われらは”皇吹く(コウフク)”を追求する民だ、と言い張って、われわれの和解案を全く受け入れようとしません。


馬鹿なやつらだ。われわれがやつらをおとさなくとも、世界は既に大戦の時代。より強い武器を持つものが多くを支配する時代になってきておる。


変化できないものにコウフクなどあるはずがない。コウフクとは時代に応じて、自らが変化することをそう呼ぶのだ。決して普遍的なものではない。

では、まず目の前の俺を幸せにすることだ


トリアス、やってしまえ。城ごとおとすのだ。和解していればコウフクになったものを。こだわりが全ての不皇(フコウ)を招く。高(コウ)とは、常に捨てることを意味する。前時代にしがみつき、過去の栄光を捨てられない”過去のものたち”を徹底的に駆逐せよ。


われらの国は、このヤタガラスを旗印にこのヤマトに真の”高吹く(コウフク)”体制を敷く。変われないものたちの殲滅と変化したものたちの登用である。


社会に対する自己犠牲の精神は最も尊い。かの女王国のように財を囲い、その財や自らの檻に閉じこもるようになっては国も人も未来も終わりだ。皇が吹くはずがなかろう。高天原の意向、徹底的に思い知らせてやるのだ。


しかし、アベイル副団長殿、あちらの国にはお姉さまもいらっしゃるのではないですか?なんでもカフチ王が、かの女王国と分裂する時に、アベイル副団長殿のお姉さまも女王の親衛隊としてあちら側に行ってしまわれたままであるとか



良いのだ。彼女もまた自分にこだわりすぎて周りが見えなかった人間だ。時代を読めないことがフコウにつながることを身をもって知らなければならない。そのおかげでわれわれは常に衝突していた。そもそも住む世界が違った。その小さな心の分裂が、この、国同士の分裂につながったのだ。おぬしにはそれがわからぬのか。時代は常に動いているのだ。われわれは生き残らなければならない。子供たちを守るために。自分たちだけのコウフクにこだわり続ければ、それは降伏につながる。だからわれわれは周辺国に矛を与え続けているではないか。


そのことが内乱を誘発することにつながらないとは言い切れない。しかし、内乱があったとしてもそれすらもわれわれの国々を強くすることにつながる。結果的に、このヤマトは、かの西方で発明されたというハガネがやって来る前に強くなっているだろう。


俺の姉はその話に耳を貸そうとしなかった。何度、話してもだ。それよりも鬼道があれば、ヒノミコさまさえいらっしゃれば、どんな敵でもやっつけてくださる、の一点張りだ。変われないことが、未来の子供たちに対して、最も罪深いことであることをこのイクサで思い知るが良いのだ。


コウフクは追及すればするほど、自分の手から離れていく。なぜならば、コウフクは与えたものが還ってくるものだからだ。コウフクの追及は、結局、周りからコウフクを奪ってしまう。であるから、コウフクとは、まず自らが与えていくものなのだ。


【人に与えて、己いよいよ多し】


これはかの老子の言葉だ。受け取るのならば、まず与えなければならない。だから我々は矛を与える。それを矛の理、ほこりと呼ぼう。

かの女王が、この簡単な原理を知らないはずがない。しかし、彼女は年老いた。大地の女神の化身である女が与えることをやめてしまっては致命的と言える。我ら男は与えるために生まれてきたわけではない。守るために生まれてきた。であるから、われわれは決起する。


われわれは勝つ。必然だ。負ける要素がない。大義だらけだ。さあ、トリアス。この時代の変わり目をしっかりと目に焼き付けるのだ。後世まで語り継がれるぞ。かの偉大な女王を討ち取った神風として




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