東洋と西洋という枠組みからの脱構築Ⅲ 〜日欧州の有用性〜

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前回記事で欧州のニュースをリンクしましたが、その中に欧州の有用性という文言があり、今回はそれに関連して書きます。

日本経済の体質強化策のひとつとして『≪日欧州≫という文化的散発的連邦制』を推進します。もともと脱構築的なので、あまり真面目過ぎにならないのが良いです。つまり”適当”な感じでやりませんと、キリスト原理とアジアの原理というのは、深いところで反発しあい、結果的に決裂に終わってしまうからです。これがEUの拡大主義の本質的問題点です。つまり、市場統合を真面目に突き詰めると、究極的には植民地主義に行き着くということです。だから今、反動が表れているのです。これはつまり、アジア支配を目論んだ西洋植民地主義が日本という存在によって瓦解せしめられたという現象に似ています。【域内統合】とは何か?私たちは本気で考えなければならない。つまり、市場統合を成功させるのは、物理的距離なのか精神的(論理的)距離なのか、ということです。

プロトコルレベルにおいては、論理ファイルが物理ファイルを関連付しますが、EUの市場統合というのは単に物理ファイルの羅列ではないかと思います。つまり、日本という論理ファイルがそこに関連付けられて初めてEUが完成型に近づいていく。

日欧の軍事同盟においては、日英同盟や、日独伊三国同盟が有名ですが、その文化版。そして政府レベルではなく個人レベルで、という話です。

私たちがやるべきことは、例えばドイツ・イタリア・フランスの文化を深く理解し、それを再生し、現代的に再構築することを助けることです。そのことによって、日本にも大きなメリットがあることに気づく必要があります。

非常にデリケートな問題ですが、ドイツでは最近、日本のように歴史修正主義と呼ばれる勢力が台頭してきており、ハーケンクロイツの肯定主義者もどんどん増えてきています。この流れが続けば、欧州において、アジア人自体に対する蔑視が始まるでしょう。

つまり、私たち日本人と中国人、韓国人が同じ括りで見られてしまうのです。実際に今でも欧州の一部の国や、ニューヨークでさえもアジア全体に対する蔑視が存在します。その蔑視を軽減させたのが日本のサブカルチャーでした。つまり、日本のサブカルチャーは、日本が<アジアではなく日本>というポジティブなdeclareをするための最高の手段になっているのです。私たち日本国がさらに繁栄していくためには、この最高の手段をさらに深化させていくというのが、最も合理的な選択でしょう。

ドイツの民族主義第二次世界大戦に関わるものですが、ギリシャの場合は、経済的な理由によるところが大きいと思います。下記資料のギリシャ失業率等のデータをご参照ください。

They saved the eurozone; they just forgot to save the people (Vox)

日本においても戦前回帰のにおいが強いですが、それでは単に回顧主義の類でしかありません。それを新しい時代の思想にRebirthさせていくためには、まず私たちが私たち自身を知ることがなによりも大切です。

そして、その作業が国家主義に傾かないこと。国家主義に傾倒しない経済活動によって国を建てていくというのが、社会起業の基本になります。国に補助金をもらっていれば、それは社会起業ではなく、単なる御用起業です。国家主義に傾倒していけば、結果的に計画経済・統制経済思想統制愛国心強要主義につながっていきます。つまり、それは失敗の本質です。目の前の事象に捉われて、同じ轍を踏んではいけないでしょう。

外国の文化に浸食されて育った人たちがこれまでにない日本を創造したように、日本の文化で育った西洋人たちがこれまでにない西洋を創造しようとしています。このクロスウェーブは、おそらく唐時代以来ではないかと思います。それ以降はアジアは西洋より一歩遅れた文明として見られた、あるいは実際にそうでもあった部分もあるかと思います。

エフェソス公会議で異端とされたドイツのネストリウス派は唐で活動していましたが、日本にもその一派は確実に来ています。当時の彼らは、日本に来て日本の古墳時代を終わらせるような活躍をしています。今度はわれわれがそのような活動をしなければならないのではないかと妄想します。

日本という存在は西洋にとっては、理解しがたい脅威、それ故に、構築することを破棄せざるを得なかった哲学が展開されてくるわけですが、結果的にそれは西洋の本質的退廃と深く結びつくことになったわけです。

そのような環境の中で私たちは、『脱構築しながらの本質的な再構築』を試みていかなければならないのではないかと思うのです。

唐が再び強大な力をつけてくるのであれば、私たちはギリシャ・ローマを再構築しながら、世界のバランスを保っていかなければならないのです。それが大いなる和となるのです。




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