カエル ミカエル ヨミカエル Montと門

山科の岩屋トライアングルに行ってきました!結論から言いますと、間違いなくミヤコの造りでした。土地の記憶から何度もその光景が見えました。

日本初の本格的都城と言われるwikipedia:藤原京と作りが酷似しています。今のところどこまでのwikipedia:条坊制を持っていたかは断定できません。三角形を起点にしてその中に宮を置く思想はどこから来たのでしょうか?その思想の根底には夏の大三角形があり、天の川信仰があることだけは明白ですが、それが突如として条坊制に昇華する1300年前の日本人の知的水準の高さに驚きます。

一部意図的に破壊されたと認められるものを含めて、かなりの破壊が進んでいるのでどこがどの部分に対応するのかはあまり書けませんが、山科京(仮)が、藤原京もしくは近江京である可能性はかなり高いです。古代、巨椋池と木幡池がつながっていたでしょうから南都北嶺南湾の条件を全てクリアしています。

また山科にはV字型Y字型の思想があり、それははおそらく【人】の字が構築される頃の思想が関係しており*1【人】を逆さにするとYになります。Yは融合や女神性をも表していますから、それを逆にした【人】は、そこから生まれた神の子というふうになると考えられます。

それを証明するようにヒトを逆さにするトヒになり、それを名前に含むwikipedia:倭迹迹日百襲媛命は桃の名も含み、古代大和でYとは何か?女神とは何か?を問う時にそこに必ず桃が存在していることも隠喩しているのです。

トトヒが<鳥飛ひ*2>との説も出ているようにV字型は白鳥やヤマトオグナの復活をも同時に意味しているのではないかと思います。この部分については山梨県酒折宮がかなり関わっています。尾白川巡礼の項で追及しました。

つまり、女神から産み落とされる神の象徴が桃であり、それと同時に天へと昇っていく白鳥の象徴もあるということです。祝!鶴亀ラインでも書いたように天へ吊る(鶴)す力と、地へと噛め(亀)戻す力に対して古代日本人は、異常なこだわりを持っていたと考えて良いと思います。これは中国の神仙道とは全く異なる信仰です。天へと還す力を拝み(男神)と呼び、天から降ってくる力を恵み(女神)と呼んでいたこともこのことと深く関わっています。ヒメ・ヒコ制と関わっているので少なくとも弥生時代に存在していたでしょう。その天と大地のエネルギー循環が失われれば天と大地が割れ、世界が無くなってしまうというような恐怖感も持っていたように思います。神に対する畏れですよね。

なぜ山科にwikipedia:坂上田村麻呂のお墓が?と思いましたが、今では納得しています。山科のV字思想は強烈です。Vの奥には何があるのか?それはwikipedia:毘沙門堂です。wikipedia:毘沙門天は財宝神です。以前より弁財天とヤマトオグナの問題のことについて<弁と財>を絡めて論じておりますが、山科のVの奥には父母子三位一体のがおり、それはであり、それが復活し再生し、桃に乗って流れて来て、ぱかっと生まれて天を指差し”天上天下唯我独尊”と<はじめに言葉ありき>をノタマウと言っているようなのです。弁財天の弁と財の問題の本質を語っています。また、V字は裂くことも意味しています。裂いた向こう側に太陽が見えます。ラは太陽なので、サクラは、V字を裂く太陽。これは岩裂・根裂の神々。それが転じてV字に再生する咲くフェニックス不死鳥のVictory大和「日はまた(股)昇る」となります。

ヤマトオグナが白鳥フェニックスとして復活するためには、<風>が必要なのですが、山科のシナは風のこと。風は山がなければ吹かないというところまで山科は隠喩しています。

またVを逆にすると<山>になりますが、タケル(オグナ)のタケは竹であり、嶽でありますので山も意味しています。天橋立を股の間から見るという変わった伝統は、古代日本人のこういう『逆さの思考法』からきていると思います。このような重力やwikipedia:三半規管を意識していた古代人の思考法についてはスクール(2年目)の遠隔でも行っており、かなり深い領域です。五大元素学習を終了した方が受講されています。

このV字の山門(ヤマト)/風/オグナの発想は、倭宿禰命にもつながります。

山科の岩屋トライアングルには、モン・サン=ミシェルの思想もありました。これは全国的に散在するモデルでもあるので特に驚くことでもないのですが、トライアングルの一翼を担う場所からKさんのインスピレーションによってwikipedia:補陀落渡海のイメージに到達し、ニギハヤヒの天磐舟が南方浄土と関わっている可能性も出てきました。これはかなり強烈です。

日本書紀』神代巻上で「少彦名命、行きて熊野の御碕に至りて、遂に常世郷に適(いでま)しぬ」という他界との繋がりがみえる。この常世国は明らかに海との関連で語られる海上他界であった。wikipedia:補陀落渡海

Hさんの流し雛のインスピレーションとMさんのwikipedia:雛祭りのインスピレーションともつながりました。それらを裏付けるような傍証が現地ではかなり確認することができました。つまり、かつて山科は海水が少し流入するような地形だったのです。

この島はもともとモン・トンブ(墓の山)と呼ばれ先住民のケルト人が信仰する聖地であった。708年、アヴランシュ司教オベールが夢のなかで大天使・ミカエルから「この岩山に聖堂を建てよ」とのお告げを受けたが、悪魔の悪戯だと思い信じなかった。再び同じ夢を見たが、また信じなかった。ついに3度目には大天使はしびれを切らし、今度はオベールの額に指を触れて強く命じたところ、オベールは稲妻が脳天を走る夢を見た。翌朝、オベールは自分の頭に手を置くと脳天に穴が開いていることに気づいて愕然とし、ここに至って大天使ミカエルのお告げが本物であると確信してここに礼拝堂を作ったのが始まりである。wikipedia:モン・サン=ミシェル

Mont Saint-Michel(モンサンミシェル)のMontが日本語の”門”と同じ音なのも偶然ではないかもしれません。V字思想はまさに山門の思想であり、山門は別の読み方で読めばヤマトになります。

カエル(蛙/還る)ミカエル(見返る)ヨミカエル(蘇る)ツクヨミカエル(月夜見帰る=かぐや姫 月に帰る)=紅の女神蘇る

真っ赤な椿と真っ赤なwikipedia:ヒガンバナの夢を見ました。とにかく紅い花が何かを祝っています。




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*1:漢字は必ずしも漢民族だけで成立させたものではなく漢字が生み出される前夜の文化の痕跡が日本にもあります。東アジア一帯で漢字を成立させる古層の文化があり、それを総合的に漢字に集約させていったのが漢民族であると思います

*2:トヒはトンビや飛ぶという語そのものに関わっている可能性があります。神武天皇長髄彦の戦いの中にも金色の鳶が出てきますのでミサキ的要素も持っていたのではないかと思います