宇治カームウィング1

kohya_hibiki+spirituality2012-11-17



人気ブログランキングへ ←← 一日一ぽち、いつもありがとうございます^^


ご無沙汰してます。


近畿地方には大雨注意報がでていますが、宇治に来ています。


宇治神社宇治上神社と回りまして、そのまま念願の三室戸寺に行こうと途中まで行きましたが、少し距離が離れ過ぎていることに気付きましたので、源氏物語ミュージアムで雨宿りしています。


図書室に源氏物語に関する書籍が多くありましてかなりレアなのでこの際、楽しませてもらっています。


今日は関西文化の日という日であるらしく、入館料も無料になっていました。改めて、ここ関西なんだと思いました(笑)


館内上映のフィルムも意外と完成度が高く短時間ですけど泣けました。


なんといっても歩き回らずに宇治の歴史が知れるのが良いです。土曜日なのに図書室に人がいないのは源氏物語の研究されている方は最近いないということなのでしょうか。


学術系の大学図書館と同じくらい面白いと思いますが勿体ない限りです。


琵琶湖疏水は別にして宇治川は琵琶湖から流れでる唯一の河川ですから水量も豊富です。


石清水八幡宮前の大山崎での三河川合流のひとつのパートを担う宇治川、もうひとつはクレナイの丹波湖を水源にした桂川、そして青山高原をひとつの水源とし、伊勢湾を文化的バックボーンとする木津川、壮大な水絵巻物です。


京都大阪奈良(けいはんな)の歴史とはつまりこの三河川の物語にほかなりません。


今では分裂甚だしいですがもう少し大きな歴史観でまとまれば日本全体にとっても有意義なパワーになるかと思います。


昨年の山科ワークで藤原氏賀茂氏の流れであることがわかりましたから、宇治が藤原氏の勢力圏であったことにもうなづけますし、宇治上神社の立砂の意味も理解できます。宇治駅からカンナビ山が見えましたのでこんど調査してみたいと思います。


巨椋池には鯉と鮫が戦ったという海水と淡水の駆け引きを隠喩するような伝説も残されているようですから古代、巨椋池は生態系をもっとも高度、複雑、豊かにする軽度汽水域を形成していたのではないかと思います。


確かアフリカにそのような湖があったような、、淡水魚が海水で生きていたり、海水魚が淡水に生息出来ていたり。巨椋池ならあり得ると今、感じています。


以前書きましたが、鮫は生殖なしの単性出産ができるので、淡水に適応した鮫が琵琶湖で種の保存防衛本能で単性出産をし続けていたとしたら、これは完璧にヤヒロワニ(豊玉姫)の世界ですよね。


あり得ないことを起こす日本の複雑な地形と豊かな生態系。神は地形に宿るので原発、ダム、トンネルなど聖域なき開発はもうやめないといけないと思います。


岸俊男さんという方が紀臣の分布と大型船に用いたクスの巨木の分布が北四国に一致するということで、紀臣が大和王権の外洋航海に重要な役割を果たしていたということが古代史大事典の中で指摘されていますが、とても興味深いです。


フェニキアにとってはレバノン杉が外洋航海のメタファになっていますが、やはりクスと海人族の繋がりは実益的なものも兼ねていたようです。


日本最古のクスを擁するオオヤマツミ神社ですが既にその頃から外洋航海で使用するクスに対する信仰があるからこそオチの臣がクスを植えたということになろうかと思います。


そして玉置神社の舟玉伝承。

これらの途方もない船に纏わる文化文明があったかららこそ継体天皇が熊本からピンク石を運ぶ意味と技術が生まれてきたわけであります。


沈まない強い船を作ろうと考えた時、より強い材料を望みます。それがクスであり、それを知っているのがクズ(国津、葛)の人達。ある時までは海人族と山人(クズ)は相互補完の関係だっただろうことが推測できます。その大同団結が大和の国家始原であるということは何度も書いてきました。古代天皇制は明らかにユーラシア由来のものです。


大和の奇跡的な成果は短期間でしたがふたつの相容れない文明が融和を果たしたということです。


これはヒッタイトで六次元的言語が飛び交っていたという構造よりもはるかに融和的な知性が存在したことの証明でもあります。それが縄文の女神信仰であり、マレヒトの信仰でもあり、私たちがもっとも根源的と認識する大和民族の資本主義的コミュニズムでもあります。我々はそれを総称して“ムラ社会”と呼びます。

法治国家なのに派閥や村八分が頻繁に起こる大和民族脳。海藻の分解吸収が大和民族独特の突然変異であるように縄文一万有余年のサテライト型並列文化共鳴文化圏文明は、今でもわたしたちの思考パターンのベースに横たわっています。


法が我々を抑制するのではなく、皆の合意が我々を常に抑制しているというコミュニズム。驚異ではありますが悲観することもないわたしたちの特質。


その特質を古代天皇制の下で機能させるようにしたのが大和の氏族制度。氏は移動するムラと言っても良いと思います。





人気ブログランキングへ ←← 一日一ぽち、どうぞよろしくお願いします^^