茨と赤エイそしてワタリガラス 〜 Nevermore 〜

昨日のマンタの続きですが、まんたと聞いてマンボウやエイを思い浮かべてましたが調べたらやはりその部分も濃いようです。

wikipedia:オニイトマキエイの英名がManta ray(マンタレイ)ですが、東アジア原産のwikipedia:アカエイの沖縄古代読みがアカマンタなので、茨田とマンタ(赤エイ)が関わっていることはかなりの確率であるでしょう。

wikipedia:アカマタ・クロマタも深く関わっていそうです。ちなみにクロマンタはwikipedia:黒又山ピラミッド。又か又か又かで三叉路、さらに又かで、、、糸のようにつながっていく綴喜郡の『綴』・・・

wikipedia:アカマタの事例からは奄美地方ではマッタブと呼ばれているらしいので、どちらかと言えばマタのほうに意味合いがあり、それはおそらくマダラを意味するのだと思います。ということはつまり、マムタ=低湿地という語源の由来は、沖縄のマタ(マダラ)にあって、低湿地=蛇の認識から構築されていった可能性も十分にあり得るということになるのではないかと思います。

私の中でマダラは住吉なので、淀川を挟んだ茨木付近の南北マダラ文明は意外でした。そういえば今日、wikipedia:アミ族も調べていましたが、アミはアミ族の言葉で<北>を意味するらしいので日本の古代ア・ス・ミ族もやはり北方海人族なのかもしれません。

この北方海人族は結構、すごいんですよ。後述します「コモン・レイヴン (common raven)」も持ってますし、ヴァイキング・ルーンも持っている。wikipedia:鳥居龍蔵氏が勢力的に調べていたロシアのドルメン文化も強烈に持っていると思うのです。

邪馬台国の半分の文化が沖縄のものであるということは以前から書いてきましたが、瀬戸内の弥生時代の遺跡の中に沖縄文化を示すものが出てきていることから、沖縄を含めた南西諸島の文化が古墳時代末期に大阪湾で収斂されていた可能性も高いです。それに加えて北方海人族。


アカエイには尾には毒針もあるので完全に茨ですよね。しかもアカエイの英語読みがDasyatis akajeiと赤エイからとられているので、マンタレイも日本の古語・マンタから派生した可能性もありますよね。これについては改めて調べてみます。

この事実は、南伝(黒潮ルート)と北伝(朝鮮半島ルート)の2大文明の融合が古代大和を支えていたという推測も補足します。戦後GHQが沖縄周辺の無人島から地中海文明につながるような文字のようなものが刻まれた石片を根こそぎ持ち去ったということも聞いたことがありますので北関東の古墳からシュメール系の副葬品が出てきていることを考えると、北関東・九州・近畿、そして南西諸島をコントロールする継体大倭薔薇連合国の姿が見えてきますよね。

200年後くらいに北伝の律令国家が幅を利かせるようになり南伝文化を持つものたちが茨で差別されていったということもあると思います。

以前、木津の大国さんに訪問した時に近くのwikipedia:廣田神社 (大阪市) にも伺いました。ここに大きなアカエイの絵馬がありました。名前が廣田神社なので祭神は撞賢木厳之御魂天疎向津媛命瀬織津姫ですよね。3日間毒気にあたったように倒れていましたが、このことを知らせるためだったんでしょうか。。

朱智ワークの時に、安芸の話やwikipedia:蘇我赤兄も出ていたのでつながっていますよね。

wikipedia:赤えい (妖怪) などもありますから、私たち現代人が考える以上に赤エイや茨は古代にとって重要であったと思います。


それと全然話は飛びますがwikipedia:ワタリガラスの生息域にぎりぎり高句麗が入ってますので、ヤタガラスもひょっとすると北の太陽がない(寒い)ところの信仰かもしれませんよね。高句麗の国旗にも描かれているようですがブータンの国鳥でもある模様。。

オーディンの斥候というのも格好良いですし、ノアがワタリガラスを放ったという記述も気になります。機能的には道開きの猿田彦に似ています。

それにしましても「コモン・レイヴン (common raven)」という響きが格好良過ぎます。

北欧神話の主神オーディンは「思考」と「記憶」を意味するフギンとムニンという名前の2羽の大鴉を飼っているし[18]、旧約聖書の『創世記』の中では大鴉は凶兆の鳥と信じられている[19]。ヘブライの伝承によると、大洪水を逃れたノアは、ノアの方舟から洪水の状況を調べるために白い大鴉を飛ばしたが、知らせを持ってすぐに帰ってこなかった。そのため、罰として大鴉は体を黒く変えられ、永遠に腐肉を食べる身にさせられた。オウィディウスの『変身物語』でも、大鴉は最初は白かったが、アポローンに罰せられて黒く変えられる。wikipedia:大鴉

黒と白・思考と記憶などとして認知されることが多いようですが、グノーシスのルーツにもなっているのでしょうか。日本においては住吉の一部ルーツになっていそうです。実際に白ワタリガラスが存在するようでかなり神聖視してしまいそうです。普通のカラスはなんとも思わないのに、このワタリガラスに限っては自分の内側が強烈に反応しているのが何か大きな意味があるような気がします。

朱智ワーク後の打ち上げでフィラデルフィアの話題が出ましたが、『大鴉』も最初にフィラデルフィアの「グレアムズ・マガジン」誌に持ち込まれたらしいです。1875年にフランス版が出版されたようですがその翻訳を担当したのがなんとwikipedia:ステファヌ・マラルメ

1866年、その「作品」の重要な位置を担うはずの『エロディヤード』(古序曲)を書き進めていくうちに「形而上学的危機」(友人に宛てた手紙の中で「幸いにも私は完全に死んだ」との文言を書き記すが、これがモーリス・ブランショの思索に強く影響を与える)と呼ばれる精神状態をもたらす。この世の一切が虚無であることに遭遇し、キリスト教における神の死を悟り、ロゴスコギトが解体され、存在の根拠を失う。しかし詩の根源的なあり方へとその思索と魂の探求を深めていくなかで、詩人は「美」Beauを発見し、それを詩と宇宙の中心原理とする。wikipedia:ステファヌ・マラルメ