継体クリスタルキングダム① 〜 茨の道 〜


ご無沙汰しています。先週末は継体クリスタルキングダムワークでしたが受け取ったものや皆のインスピレーションなど、多すぎて未だに処理できていない状況です。

wikipedia:今城塚古墳から出土しています上記の3つの石棺の産石地を知るだけで、この古墳の埋葬者が西日本一体を支配化においた王権の首長であるということがわかります。それが継体天皇であるかどうかは歴史書との整合性の中で若干解釈の違いもあるかと思いますが、今城塚古墳が物語る事実は、現在の歴史学はほとんど古代を正確に捉えられていないということです。

隣接する古代歴史館の中に継体天皇に関する資料や一部(私が最も気になっている)淀川水運の資料があり、実は昨日も伺っておりました。その中に巨大構造船に関する記事があり、200名が搭乗できる船があったと仮定されている方もいました。また海上封鎖という視点で語っている方もおり、はげしく共鳴した次第です。

これまでの歴史学古墳時代というと古臭い、未開な人々が土を練っていたようなイメージで語られることも多いですが、以前、皇国史観から多民族史観へ記事でも書きましたように、古墳時代末期には、中国ではネストリウス派が勢力的に活動しており638年に正式に認められるずいぶん前からその地盤はあったと思われるのです。個人的には600年をきっていると思います。今城塚古墳の築造が6世紀前半なのでその差は100年もないのです。

後期古墳と景教と思われる秦氏の巨大寺院が近接して建っているパターンもあるので、少なくとも古墳後期の日本人はネストリウス派を理解する知性を持っていたということになります。これを推測から断定推量にすれば巨大構造船の話も辻褄が合うでしょう。

卑弥呼が通商を行っていたのはwikipedia:魏 (三国) であり、wikipedia:赤壁の戦いで使用された大船団や技術などはそのおおよそ300年後の日本には既に存在していたと思います。そうでなければ朝鮮半島南部を統制下におくことなどとてもできないでしょう。その技術が中国由来のものなのかそれともフェニキアを含んだ地中海由来のものなのかを判定するのは困難ですが、両方の可能性はあると思います。


今城塚古墳はwikipedia:慶長地震のひとつである伏見地震を語る上で欠かせない資料となっているようです。30数メートルのズレが生じているらしいですから、かなりの地震だったと思います。中央構造線の内陸直下型地震の連動もあるのか、と思うとぞっとします。その9年後に東海・東南海・南海連動型地震がきているので海も山も壊滅ですね。原発がひとつでも稼動していればアウトです。断層のズレで核燃料に水と電気を送り込むことができなくなるという想定はもちろん今でもなされていません。


今城塚古墳近くの安満遺跡から淡路島を遠望できますのは、おそらくwikipedia:五斗長垣内遺跡との関連が深いのではないかと思います。1世紀ごろに既に淡路島や高知では鉄製作が始まっており、茨木の王権は淡路島の鉄との関係が切り離せないと思います。

なぜ淡路島に大規模な鉄工房があるかと言えば、それを支配下に置くだけで権力統治が確定するからです。それを近畿に持ち込んでしまえば四国・中国地方の豪族が反発するからです。だからこそ日本神話の出発地点が淡路島だと言っても良いのだと思います。wikipedia:荒神谷遺跡の青銅器が弥生時代中期後半のものなので、その頃から太平洋側で鉄器製作が始まったものと見ても良いと思います。

近年の研究により、稲作同様朝鮮半島より開始時期が早く、中国南部から伝わった可能性が最も高いとされている。また日本人支配地域であった任那においても日本に遅れ製鉄が開始され、鉄製品の生産拠点となった。wikipedia:鉄

ウィキの製鉄開始時期・場所は間違っていますが、上の記述はだいたい合っています。もう少し正確なところを述べれば、稲作・仏教と共に鉄製作技術伝来にも南伝(黒潮経由)と北伝(朝鮮半島経由)があるということです。ほとんど知られていませんがwikipedia:条坊制に近い都市建設思想も南伝(黒潮経由)と北伝(朝鮮半島経由)があります。これら4つの【熱帯ジャポニカ景教+地中海由来の鉄器製作+南北に沿わない朱雀大路を伴う条坊制都市】は、私たちが失ったシンクレティズムな共和制邪馬台国とも密接に関わっています。


全然話は変わりますが、今城塚古墳の石棺は先日訪れた生石神社の竜山のものも使っており、それと同じ名前の生石という地名があるのをPちゃんに聞きました。生石高原(和歌山フォト博物館)、めちゃきれいですね。写真に獅子岩のような岩が見えますが、石が牛(獅子)を意味していますよね。



キャプテンハーロック
宇宙の海は俺の海 宇宙の闇は俺の闇 宇宙の風は俺の風 茨の道・自分王国


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 † 宗像三女神 † 


 † 天目一箇神 † 

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