3・11を力に変えて 〜 井ノ霊・井ノ理・井ノ獅子 〜

M王女が指摘してくれました猿田彦金比羅との関係ですが、大神神社・比良山・金刀比羅のゴールデントライアングルが見えます。すべて大物主つながりですがもう一度おさらいしておきます。

香川県仲多度郡琴平町金刀比羅宮は、本来は寺院だったものを神社に変更してしまい、その際本尊としては十二神将の一人の宮毘羅大将だったものを大物主大神に変更している。しかし、明治の諸改革は王政復古をポリシーに掲げていたので、中世、近世のご本尊は古代の神社登録資料にも沿う形で行われたので必ずしも出雲神への変更が的外れでなかった場合が多い。wikipedia:大物主

上に書いていることを簡単に言いますと、金刀比羅宮の祭神は【大物主⇒宮毘羅大将⇒大物主】の変遷を辿っており、必ずしも的外れを意味するものではないというニュアンスです。この大物主を巡る謎にこそ、神が人間的に子を産むのか、それとも天神が皇統を授けたのか、をかけたレジーム闘争の痕跡が見え隠れしています。

父母子三位一体を祀っていた私たちの先祖。国全体で子の誕生を祝い、子の成長を願い、様々なものの和合を祈りました。それ以外に一体何が必要というのでしょうか。名誉欲、金銭欲、、様々な物欲を下位の認識として位置づけた我々の美し過ぎるほどの先祖、そして武士道、神道仏道、、etc

現代に生きる私たちひとりひとりの日本人が縄文時代と同じように命の尊さを聖書にすることができるならば、いかなる宗教も蔓延ることはないでしょう。アイデンティティを確立できないのは命に対する深い洞察力が少し足りないからです。どのような奇跡によって自分の命が成立しているのかを知れば、一日として無駄にできませんし、感謝しか湧いてきません。命とは、井ノ霊であり、ミツチ(水ツ霊)やカグツチ(火ツ霊)、ハヅチ(葉ツ霊)、シオツチ(潮ツ霊/塩土老翁)、コツチ(子ツ霊)、ノツチ(野ツ霊)、フツチ(布ツ霊)と同様かあるいは最上位の日ノ本の霊です。祈りとは井ノ理です。

目の前にあって忘れてしまいがちな奇跡的な存在たち、感謝できれば何事も吉です。明後日で震災から丸1年です。生き残った私たちに何ができるのか考えてみるのも良いかと思います。震災だけではなく、67年前に私たちのために命を捧げたご先祖にも目を向けてみても良いかもしれません。我々の生は先祖の死の上に成り立っているのです。玄関に鍵をかけて部屋に閉じこもってしまえば個人主義という仮想現実(ヴァーチャルリアリティ)に逃げ込むことはできますが、先祖がおり、子孫が続いていくという真理は未来永劫変わりません。

筋道の通った直(なほ)の道に皆で進めれば良いですね♪

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