白き王 甲高き天から 白しめす Fuegoは氷でもあると

もう一度「甲神・皇神・紅神」のまとめをしてみたいと思います。

まず甲神は、甲山(かぶとやま)にも名づけられていますように甲乙丙の甲を表わしており、『1』やイロハのイを表わします。イズノメの「イ」などの問題などともつながってきます。

甲がなぜ神なのか?は甲高い(カンダカイ)という音関係の言葉で解く事ができます。甲はカン(神)なのです。以前、キンコンカンについても書きました。その音は鐘の音でもあります。それが何につながるかと言えば、銅鐸です。カンヤマトという語の起源はおそらくこの甲の文明の頃のものです。これを私は音の文明・日ノ本国と呼んでいます。

この頃の文化は、現在においてもかなり強い影響力を持っていると感じます。何回も書いておりますが、阿吽につながる聖音オームもこの頃移入されました。

それが甲(カブト)につながるのは、鹿の角の文化。ケルトにもありますよね。狩猟採集時代のものと思います。諏訪とのつながりが強く、直観だけで言うとwikipedia:ミシャグジやミサ山祭との関係が深いと思います。

「皇神・紅神」というのはもう少し新しくて、どちらかといえば近代的女神信仰を持ってきた渡来人と結合して生まれた倭国の信仰。

皇を「白き王」と書くのは白(99)の未完の美学「三日月信仰」「wikipedia:付喪神信仰」と高いところから白しめすという「甲」的要素もありながら、人間の統治者がクニを治めていくという意志が出てきています。つまり、稲作による権力の増大によって誰が小集団の連合を統治していくのかを考えた時、部族長ではなく王が必要になったということです。ここに秦氏賀茂氏蘇我氏などが関わっています。それがなければ今の日本はできていません。侵略されて中国の一部になっていたでしょう。

紅神は、もう少し新しいと思います。しかしその中には太陽神復古の流れを含むものもあり、一概に新しいとは言い切れません。構造的には、ピラミッド信仰が強く<太陽/不死鳥>との関わりが非常に深いです。

”紅一点”という中国の言葉とも習合しているように、太陽はひとつだという1神教的要素もあるので、ミトラ教ゾロアスター教の影響も認められます。神島のゲーター祭もこの範疇に存在します。ヤマトタケルの白鳥信仰の中の蘇りの部分は、この紅神信仰と深いつながりがあります。それがタケ(竹)をひっくり返したゲーターになっていったと私は推測しています。

日本には水気が多いですし、太陽が白むと言いますし、白髪の九十九神信仰がありましたから、どちらかとい言えば白黒の信仰が古いです。赤い太陽というのはどちらかと言えば砂漠の太陽信仰ですから1神教的色彩を持つのですね。元伊勢・籠神社あたりは非常にそのようなエネルギープレッシャーを感じました。海部氏がおそらくミトラス神官の末裔ではないかと思っています。

これは大事なことですが、どのような渡来人がやってきても全ての宗教が縄文によってコントロールされて融合/結合されていきました。そこには「母性と赦し」しか発見することができません。これが縄文の女神の正体です。そのプリンシプルを取り戻すことが世界が現在に追いつく最も早い近道です。

現在とは、人間が神の実在を普通に認め、その思し召し(お星飯)の中で世を創り上げていくことです。それができていないからこそ時代が現在に追いつかないのです。

例えば病名を宣告されて自覚症状がない場合は、現実を受け入れられません。そこにはタイムラグが生じます。信じることができないのではなくて、『信じたくない・受け入れたくない』のです。

そういうことを日本は、世界は大集団でやっています。天変地異という病名を宣告されているにも関わらず、その病名を受け入れることができないのです。非常に非論理的です。目の前に存在するものを当たり前と思ってきた人たちは昨日と同じ日常、今日と同じ生活が明日もあると思っています。ですからお医者さん(女神ガイア)が病気を宣告しても聞こうとしません。

このような神話の時代に巡礼をして神に仕えないのは、非現実的なヴァーチャルリアリティの世界を生きているとしか言いようがありません。人間の想定外の天変地異を起こす力がリアリティを超える時、これまでのヴァーチャルがリアルになり、リアルがヴァーチャルへと転落します。この分岐点、つまり、クナト(九七十)神がヤチマタの流れを変えてしまうのです。

ヤチマタは4つの方角とも言えます。

当初の四天王寺は現在地ではなく、摂津の玉造(大阪城付近)の岸辺にあり、593年から現在地で本格的な伽藍造立が始まったという解釈もある(森之宮神社の社伝では、隣接する森之宮公園の位置に「四天王寺」があったとしている)。
また、山号の「荒陵山」から、かつてこの近くに大規模な古墳があり、四天王寺を造営する際それを壊したのではないかという説もある。四天王寺の庭園の石橋には古墳の石棺が利用されていることはその傍証とされている。wikipedia:四天王寺

多分誰か言っているとは思いますがアラハカの響きからアラハバキとの関連を連想します。四天王寺へと引き継がれる四面の巨大建造物と言えばピラミッドしかありませんよね。

百済大寺も気になります。wikipedia:百済寺 (広陵町)



Bond - Fuego

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