柿食えば イチキが出る出る 厳島

「杮(こけら)」という字は「柿(かき)」と同じに見えるが、「柿(かき)」は「木部五画(旁が「亠+巾」)」なのに対し、「杮(こけら)」は「木部四画(縦棒が繋がる)」である。しかし、過去の文献によれば、両者は明確には区別されておらず、例えば『康熙字典』では逆になっており、両方とも「柿(木部五画)」とするものや、両字は同じ字の別字体と説明するものもある。これを根拠にして、JIS規格では「柿(木部五画)」が両方の字を包摂するものとしている。これに対し、字典で区別されていないのは後の混同によるものであり、字義を考えれば「こけら」は「杮(木部四画)」で書くべきとする説もある。wikipedia:こけら落し

柿は、こけら落としの『柿』でもありますが、これはたぶん鱗ともつながっていると思います。市というのは重要であり、高市(タカチ)とか武市(タケチ)など、充分に検討はされていないけども古代史の謎の部分の鍵を握るものでもあります。

柿は木の市と書きますから、キイチですがwikipedia:中井貴一さんを思い浮かべます。喜一というのは結構、使用される名前ですけれども、これは昨日書きました喜火と相通ずるものがあります。ここで言うところの一とは火のことです。以前から書いていますが、ここにはwikipedia:プロメーテウスの思想があります。日本における火打石の信仰に近いものです。これが西洋から来たものとするのは、少し早計のような気がします。火打石の文化は石器時代からありましたから、火打石アマテラスの起源を遡ればユーラシアで一様に拝まれていた石の文化に到達します。それが名前や形を変え、ユーラシアの東へ西へと相互にもたらされ続けたのでしょう。1昨日も書きましたがどちらが先かなんていう議論は、あまり意味がないと思います。全てはひとつですし、人間に優劣はありません。分離のゲームを促進させればさせるほど、それによって富むものが増えるだけでございます。東西南北という各方位への攻撃を行っても社会は変わりません。天と地という上下の権力・権威機構に対して毅然とした態度を取ることだけが六合(クニ)を平らにしていきます。

木の市をひっくり返すと市木になります。これはイチキシマヒメのイチキであり、斎宮の斎(いちき)の語源にもなりります。ここでやっと鱗につながってくるのですが、なぜ、イチキシマヒメが島を神格化したような祀られ方をしているかと言えば、それはまた別の機会にでも。すぐにお知りになりたい方は、Five Element Workers (FEW)までどうぞ。その結果、明石海峡に人麻呂が祀られているのです。我が国で最も美しく海流が流れる場所は明石海峡厳島です。そこに何が投影されていたかと言えば、やはり天の川でしょう。だいたいの流れはストーリーとしてイクド奥津世story1『火と水の誓約』に書いています。

ここに斎宮の起源があるわけであり、西宮は斎宮記事のまとめができるわけでございます。サイは何度も書いてきている通り、ユリのことでもあり、サイの河原、サエの神のことでもあります。これら全ては斎であり、西なのですね。その一方でトウは東や藤を表しています。もう勘の良い人はおわかりになったかと思いますが、サイトウという苗字はそれ自体で西と東を統合しているのですよ。非常に多い姓です。南北線を表すのは標準子午線のシゴもそうです。ひとつとは限りません。天地をつなげるのはアメツチとか天神地祇とか言います。

なにげなく使っている私たちの言葉。ご先祖さまの平和に対する深い想いが入っているので、少し見つめ直してみることも必要です。

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We've only just begun / カーペンターズ

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