髭 第三の道ライサン 太陽神いやさか

中庸の精神のことについては右近左近を交えながら何回か言及していますが、世界が崩壊し始めた原因にバブル崩壊以後の日本経済思想の衰退があげられます。日本の経営者が挙って西洋の経済思想を取り入れるようになりました。1990年頃から始まりましたので、たった20年で世界経済が崩壊したということになります。

経営者である前に日本人であり続けた、日本人である前に人間であり続けた松下幸之助氏、本田宗一郎氏、井深大氏、盛田昭夫氏、、本当に懐かしいです。彼らはこれまでの日本人と同じように徳を備えていましたが、現在の経団連には人間にさえなることができない魑魅魍魎が跋扈しています。

人間にとって一番難しいことは、自分自身を過大評価でもなく過小評価でもない正当な形で認識することです。それを可能にするのが学問のはずですが、学問が発達したとされる世紀末に起こっていることは考える力を失った人たちの集団催眠です。

中央集権思想という集団催眠術は、”私は何もやらなくていいんだ、全部東京がやってくれるんだから”という狂気の新興宗教を生み出しました。生きているうちは全てのことを人のせいにして生きていくことができます。ただ、最後の『死』の瞬間だけは残念ながら、誰もが強制的に主体性を要求されます。非常に残酷です。

その恐怖を知っていたからこそ、昔の人は日頃から浄土へ向かう意識を鍛錬していました。そういうことに意識を向けられていない人の後悔はいかばかりかと思います。常日頃から自分と向き合っていくということは生を受けた瞬間に死に向かい始める生命としての努めではないかと感じます。

その向き合いの中から、他者に対する愛情や寛容さ、優しさや気遣いが生まれます。有り余る富によってヴァーチャルリアリティを生きられたとしても結局最後は皆、同じように平等に『死』を迎えます。尊いことを全うすれば満足が生まれますが、姑息な人生であれば後悔が生まれます。残念ながらこれは魂のプリンシプルです。人生を通して与え続けた人には最期の瞬間にエネルギーが返還され満たされます。一方で人生を通して奪い続けた人は最期の瞬間に全てのエネルギーを奪われます。エネルギーの精算が行われるのです。奪われるほうの精算をしなければならなかった人は恐怖と渇望に見舞われながらエネルギーが閉じていきます。『地獄に落ちる』というのはそういうエネルギー降下のことを指しています。

そういう原理も知らずに必死になって富をかき集めヴァーチャルな人生を謳歌している人たちは、いと哀れであると思います。


世界経済が日本経済思想という片足を失ってから崩壊したように、日本も関西という経済圏が力を失ってからというもの崩壊しました。つまり、世界の崩壊は東日本と西日本のアンバランスに端を発しているのです。意識の高い方々はそこに是非、眼を向けて頂きたいと思います。

父親と母親のアンバランスは家庭を崩壊させます。右サイドバック・左サイドバックのアンバランスはサッカーチームの守備を崩壊させます。右ウィング左ウィングは風であり、攻撃の翼です。両翼・両足・両性がなければ物事は安定しないのです。

右が左を攻撃し左が右を攻撃する。東が西を攻撃し西が東を攻撃する。男性性が女性性を攻撃し女性性が男性性を攻撃する。その不毛な争いの中からは決して第三の道は生まれません。『古事記』で最初から大御神名がついているのは天照大御神迦毛(かも)大御神だけです。要するに髭が生えることは不毛な争いを抜け出せるプリンシプルを兼ね備えているということです。

敗因を分析できていない・原因を特定することができていないことが無用の怒りと自責/他責の念を生み出します。

wikipedia:西行のようにまさに西へ西へ。西のクレナイズム(紅ISM)を復活することによって東の朝日も燃え上がります。地方それぞれが平等に存立する社会へ、そして人間ひとりひとりが大切にされる社会に向けてこれからも邁進して参ります。

また日本は決して生者のみで運行しているわけではなく、ご先祖さまやその方々が拝まれた神々、そして現在も息づいておられるたくさん八百万の神々とともにあります。信じる信じないの問題ではなく、そのエネルギーを感じられなくなったことに問題があるのです。

来年はいよいよ龍年です。来週の冬至には毎年のことですが辰巳の方角から太陽神が復活します。悪霊・悪弊・悪事を退散させましょう!すめらみこといやさか!



陰陽座 星の宿り

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