原発もＴＰＰも根は同じ〜サスラえばスサノオ〜

Ａ.お金だけでつながっている関係/社会（ウォール街Greed資本主義）

Ｂ.健全な資本主義精神と愛と芸術、絆でつながっている関係/社会

Ｃ.ただ楽しいというだけでつながっている仲良しクラブ/社会

上記３つのグループが同時に存在するとして、一番強固だと思われるつながりはどれだと思いますか。また最も健全と思われるもの、妥当だと思われるものもお考え頂けると助かります。

現在の社会というのは当然のことながらＡです。芸能界というものを例にあげて申し上げますと、＜マスコミが芸能界に夢があると思わせる⇒それを見て若者が憧れる⇒純粋な気持ちをもった若者が現れるとその純粋性を利用し、Greed資本主義が発動される⇒そのGreed資本主義の内側に入った芸能人は既得権益者になるので、そこに愛と芸術がある！と言い続ける⇒ＴＶを見ている人たちはそれを疑わない＞という構図が存在します。

なぜ芸能人が原発ＮＯ！と言えなかったのかについてはもうほとんどの方がご存知だと思います。本来、芸術とは政治・宗教で救われない人たちを救う手段です。現在、芸術とは一般的に芸能界が代表していると考えられますので、社会における責務として芸能人は広告主を重視するよりも普段、自分のアートにお金を払ってもらっている市井の人々（東北/特に福島）のために（命が失われているわけですから）原発ＮＯ！と訴えなければいけなかったはずです。

それがなぜできなかったのか？をまずお考えください。ＴＶでお金持ちの番組を見て”いいな〜♪”と漠然と思うことが最終的に原発を生み、福島の子供たちを追い詰めているのです。健全な社会とは、”お金を持つということ、人の上に立つということは社会的な義務を持つということなのに、この人はお金を持っているということを自慢して、なんと卑しい人間か！”と感じてＴＶ局に抗議する人たちが続出しならなければいけないのです。少なくとも明治/大正時代までは日本人はそうでした。

よく誤解があるのですが、私は自由経済を否定しているわけでも批判しているわけでもありません。ただ1点、持てる者には義務があるということだけです。

貨幣は本来、社会資本ですので、社会に還元されなければなりません。銀行に貯金したまま亡くなられた方の貯金が全て銀行のものになっていることなども含めて、現在の日本では社会資本という意識自体が低下している、あるいは公共という意識自体が低下していることに注目する必要があるでしょう。

冒頭の問いに戻しますが、バブル期までは、資本主義は西洋のウォール街資本主義と日本の社会主義的資本主義の2本柱で推移してきました。だからこそ世界の資本主義はある程度、健全に保たれていました。バブル崩壊以降、日本の経営者たちは日本的な社会主義的資本主義にこそバブルの原因があったと思い込みアメリカのウォール街資本主義を積極的に取り入れ、それに完全に染まったのが”今”です。経団連に在籍する人たちは全てその手の資本家です。自分で経済思想を持っていません。もちろんそれとつながる政治家が日本的な政治思想を持っていないことも言うまでもありません。

私たちがやるべきことは少なくともバブル期以前にまで経済思想/政治思想を巻き戻し、それをベースに新たなステージへと進まなくてはならないのです。だからこそ私は”スピリチュアル”の中で現在の日本を覆うGreed資本主義とは違う日本的な社会主義的資本主義を展開してきたのですが、スピでお金が動くことを否定したり、お金を払わない人がいたりと本当に困りました。冒頭のケースで例えますと、Ｃの仲良しクラブがＡを改革しようとしているＢを攻撃しているのです。

社会という全体性を考えた場合、文句だけを言ってみたり、口先だけでたいそうなことを言ってみてもなんの意味もありません。思うならまず行動して社会を変えなければならないのです。できなければ行動している人を助ける、お金を出す、情報を拡散する、、、etc、、五体満足に感謝しているのなら誰にでもできます。

なぜそんなことをしなければいけないのかがわからない方は、今、自分が食べているものがどこから来て、誰が作り、どんな苦労があったのかを想像してください。ほとんどの場合、一次産品の裏側にはぎりぎりのところで生活する真面目で質素で純粋な大和民族の方々がいます。TPPの旗頭である民主党の前原氏はそのような質素に生きる第一次産業に携わる方々を”たった２％の人間が残りの９８％の人間の足を引っ張っている”という言い方をしました。

裏を返せば”260万人の質素に生きる島嶼部の真の大和文化を保持する人たちは干上がって当然”と言ったも同然なのです。ひとりの人間を救うために多大な時間を費やしている私たち癒し手がどれほどの憤りを感じているか察して頂けるでしょうか。

ＴＰＰが導入されれば将来的には実際に上記のようになります。そうでなくても上関原発の時に埋め立て強行工事も行われています。こういう風潮全てが冒頭のＡなのです。

Ａを抑制していくためにはＣではなくてＢが必要なのです。仲良しクラブで国家が運営していけるというのならば、誰か実際に行動してやって欲しいと思います。Ｂでなければ無理なのです。それがグリーンストリームジャパンの本義です。

ただ、私は楽観主義者なので楽しくやりたいのです。