「 破壊と創造 - 恩寵からの安定- 」


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過去への回帰を促す恩寵の中で


ある日突然、鐘はなった。




「 陛下、ミーパオの地より、西方より数多の渡来のものあり、との報告がありました 」



「 して、そのものたちは、どのようなひとたちなのだね 」



「 はい。捨つるものを何も持たない民族だと称しております。が、彼らは見たこともない武器兵器で完全武装しており、ミーパオのトクドーは、まずその武器を捨てろと警告しておりますが、我らは何も持たない、の一点張りで全く言うことを聞こうとしません。そもそも彼らがなぜ進んで捕縛されたのかがよくわかりません 」



「 彼らの目的はなんだ? 」



「 はい。なんでも、東方の王に面会したい、と 」



「 それは、わがヤマトのことか、それともヒノモトのことか? 」



「 彼らが言うエデンの王とやらが陛下のことなのか、ヒノモトの若王のことなのかよくわかりません 」



「 して、そのものたちは、そのエデンの王とやらに何を申し出たいのだ? 」



「 はい。なんでも人間界に遣わしたこの知恵の実をエデンの王に返還し、この戦乱の世を終わらせたい、と 」



「 ははははは、それは面白い。ミーパオのトクドーに伝えろ。彼らを全員、このクロダの地に遣わせろ、と 」



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