温羅島太郎と浦戸 〜 Arpeggio 〜
麗かな音 鳴る釜
ドから始まる温羅戸
豊玉姫より受け取った玉手箱
塩ニズムへの避けられぬ道
玉示威は魂となって新たな時代へと
裏を裏返せば表
温羅も浦に帰せば思い出
表を裏返せば後ろの正面
オニ
ワニ
クニ
尾に隠されしものを
輪になって
苦にもしないほどに
奏でられれば
浦の七ツ星と鱗
天空に
たなばたつめ
壇上に
温羅を切らなければ
裏切りなく
温羅霧もない
羨むこともない
温羅病めば
裏切り生じる
羨まなければ
温羅切りも生じない
うれしいだけのうららかな
うたかたの春の日に