大和SagaⅠ 〜 Quand la Sarata 〜
2600年後、われら大和は
”力”を持ち込んだ集団に恭順する者たちと
その時代の流れにあがなおうとする者たちと
に再び分裂する
それが何を意味するのかはおぬしにはわかるな
そうじゃ、すべては国常立神がどのようなものかを深く知るための
ひとつの物語なのじゃよ
われわれは今、大和によって融和を成し遂げたが
そのひとつひとつの魂は、世界のすべての民族と宗教を含んでおる
つまり、そのたがが外れる時が2600年後に来るということなのじゃよ
それは、このヒの本に乱世が訪れることを意味する
先を見据えていれば問題はないが
あがなおうとすれば、それは大河に逆らうようなもの
乱世を止めることはできんのじゃよ
われわれにできることは
乱世をいかに短くできるのか
この一点のみじゃ
それをタイムキーパーによって
限りなく短くしてしまえば
現象として発現しないことすらある
それがわれわれ自由の女神党のどちらにもくみしない生き方なのじゃ
未来において予定調和することがわかっているのに
その前段階としての二元論に付き合うことができるかい?
予言とはそういうことであり
顛末へと至る分岐のはじまりに既に結末の融和点に存在することを
意味するのじゃよ
それがかの猿田彦の御稜威だということは言うまでもないことじゃ