霧から生まれた宗像三女神

いざ誓約となると、天照大神素戔嗚尊十握劒(とつかのつるぎ)を貰い受け、打ち折って三つに分断し、天眞名井(あめのまなゐ)の水で濯ぎ噛みに噛んで吹き出した、とある。その息の霧から生まれた神が以下の宗像三女神である。

田心姫(たこりひめ)
湍津姫(たぎつひめ)
市杵嶋姫(いちきしまひめ)

そして素戔嗚尊天照大神の頭髪と腕に巻いていた八坂瓊之五百箇御統(やさかにのいほつみすまる)を貰い受け、天眞名井の水で濯ぎ噛みに噛んで吹き出した、とある。その息の霧から生まれた神が以下の五柱の神である。

天忍穂耳命
天穂日命:出雲臣(いづものおみ)、土師連(はじのむらじ)等の祖神。
天津彦根命:凡川内直(おほしかふちのあたひ)、山代直(やましろのあたひ)等の祖神。
活津彦根
熊野櫲樟日命 wikipedia:アマテラスとスサノオの誓約

先日の北朝鮮ミサイルが4つに分解したそうですが、御威(みいつ)というのは、通常割り切れないものを割り切ってしまうところにあります。十握劒(以下十拳剣)は、力の代名詞でもある”十”がシンボライズされたものですが、それを3つに折ってしまうのが天照大神の御威(みいつ)になります。

『10』を4つに割れば2.5ずつになりますから、人間の頭で割り切れます。従って『10』÷『4』は人間界のシンボルとなります。

人間には割り切れない”想い”というのもあります。愛する人を失った悲しみや幼い頃の深い苦しみ、、、それらは頭で割り切るものではなく感情を他の誰かと共有して初めて霧消されていくものです。そこに真の御威(みいつ)があります。

御威(みいつ)は御巌とも書き、イチキシマヒメのことでもあります。イカとも言います。

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