住吉大社巡礼記_3

昨日書きました【御角(ミカド)=ミサキ】の件。

今まで何度も言及してきているのですが、もう一度まとめてみたいと思います。まず陰陽石信仰があって、その時代に地形の生殖のような信仰がありました。岬(矢)とウケモチ(的)の信仰です。

代表的なものに渥美半島(ミサキ)と井澤宮(ウケモチ)、佐田岬(ミサキ)と大分県のどこか「宇佐神宮の前身」(ウケモチ)、淡路島北端(ミサキ)と明石(ウケモチ)、室戸岬(ミサキ)と補陀落渡海(ウケモチ)、日御碕(ミサキ)とどこか(ウケモチ)、、etc

まずベースとしてこれらがあって、そこにギリシャのプロメテウス、エジプトのファラオ信仰が習合されていきました。日本神話で言いますとサルタヒコとアメノウズメがこのミサキとウケモチの図象を最も良く顕しています。

つまり、ミサキは常にトンガリであり、ウケモチは常にウズなのです。

ファラオと日本古来のトンガリとの習合プロセスは阿波が最も顕著なので以前記事にしました

渥美半島の根元に三河一之宮・砥鹿神社があるようにトンガは男性性の象徴です。一方でそのウケモチとなるべきマトはマタラ神やタラの女神に繋がる響きでわかるように大地母神になります。

ほとんどが東西の生殖ですが、なぜか淡路島付近だけ南北のラインがあり、標準子午線は、たまたま設定されたわけではなく天の采配が必ず存在しているということですよね。以前少し書きました

その根源的な存在というのが、wikipedia:沼島。日本神話の始まりの地でもあり、中央構造線の中心でもあり、阪神淡路大震災でも少しも揺れなかったという伝説を持つ脅威の島。今年八月に行きましたが、丁度台風で風が強く海が荒れていましたので島には渡れませんでした。

熊野奥の院である背後の諭鶴羽山から見る沼島がとてもきれいです。大避神社奥宮の妙見寺から見る生島と同じです。双名島の原型でしょう。全国にこのような島祭祀はたくさんあります。

その島祭祀となぜか楠がつながります。先日の住吉大社巡礼でも楠クン神社があり(クスノキクンじゃなくてナンクンですよ)海人族と楠というのは非常に象徴的な組み合わせです。

大山祇神社の楠

多度大社の楠

大麻比古神社の楠、、、etc とても重要です。

『楠』が南の木と書くように、これが何かの隠喩を顕すものであったのは、ほぼ確実でしょう。西の木が『栗』であるように古代大和では木によって信仰の種を表す手段が用いられていたのではないかと思います。

楠は南方であり、wikipedia:建御名方神ではないかと思います。南方刀美は富でもあり、ナガスネヒコとも関係があると思います。レバノン杉に乗ったフェニキアフェニックスを持った人々が縄文と結合していく様が目に浮かびます。

Kさんとのセッションの中でも建御名方神は非常に重要な示唆を与えてくれました。

ご返信お待たせしている方、申し訳ありません。次のセッション、次のセッションと入っていかなくてはならないので、順次お返し致しております。2つのデッサンが終わって、HMT合同ワークの下書きも先ほど終わったのですっきりしました。。



Loreena McKennitt - The old ways

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